痔瘻の手術を終えた人が気になること。
それは、再発の可能性です。
僕は手術をしたあと、再発に怯えながら下のようなことを考えていました・・・。
- 手術したのに膿のような液体が出てくる・・・これって再発?
- 痔瘻ってどれくらいの確率で再発するんだろう・・・
- なんとか再発を防ぐ方法はないかな・・・
そこでここでは、痔瘻の再発についてあれこれ書きます。
痔瘻の手術をして4年が経過した僕の現状やこれまでのことにも触れますね。
きっと生の情報は貴重だと思いますので、参考にしていただけると嬉しいです。
それでは、痔瘻の再発についてまとめていきます。
目次
手術後に膿のような液や痛みの症状があったら再発?
手術後も出続けた膿のような液
痔瘻を治すため、シートン法という種類の手術を受けました。
シートン法は手術後も治療が続き、完全に終了するまで時間がかかる手法です。
僕は1週間入院したあと、仕事に復帰しながらも治療を続けていました。
「早く治ってほしい」と、本当に毎日思っていたのですが、すごく不安なことがありました。
手術を終え半年以上経っても、まだ膿のようなものが出続けていたのです。
手術された方の中には、同じような状況の方がおられるのではないでしょうか?
僕はホントに不安でした。
だから、月に1回の通院の度に、先生に聞きました。
「まだ膿のような液が出ているのですが、これは再発ということでしょうか?」
先生の答えはノーでした。
シートン法では、肛門と痔瘻でできた穴に特殊なゴムが通されます。
*シートン法については、痔瘻の手術について書いた下の記事をご覧ください。
【痔瘻の手術】僕のリアルな体験談。一部始終を赤裸々に書きます。
「ゴムが付いている間は液体が出てくるものなので、心配ない。」ということでした。
先生からそう言われても、「本当かな・・・」と、半信半疑。
それぐらい不安だったのです。
でも、結論から言うと、やはり再発ではありませんでした。
僕の場合は、手術の跡から出る膿のような液体でしたが、便のようなものが知らない間に出ていて下着に付いている、という方もいるようです。
もし、痔瘻の発症した場所が肛門括約筋に届いている場合は便失禁が起こりやすくなるらしく、その影響かもしれません。
収まっていた痛みが復活
手術して1ヶ月ほどは、ひどい痛みに襲われました。
痛み止めを飲まないと耐えられないようなレベルです。
でも、時間が経つにつれて、痛みは和らいでいき、僕は安心していました。
が、ある時からまた痛みが復活したのです。
「これはもしかしてまた膿が溜まって再発しているのでは?」
と、やはり考えてしまいます。
でも、痔瘻の再発ではありませんでした。
なぜ痛みが復活したのかは定かではないです。
これに関しては先生もよくわからないといった感じでした。
そういうこともあるのかもしれないです。
4年が経過しても再発せず
僕は、シートン法の手術を終えてから1年後に、ようやく最後のゴムが取れました。
今はそこからさらに3年経過しました。
現状、どうなっているかというと、再発していません!
もちろんまだまだ油断は禁物です。
というか、一生気を抜けません。
でも、手術から4年が経っても再発していないというのは、本当に嬉しいことです。
痔瘻の再発率は3〜10%
手術の方法にもよりますが、痔瘻は3〜10%の確率で再発すると言われています。
10%だとすると、10人に1人です。
高い確率ですよね・・・
閉鎖術式という方法は、治る期間が短いメリットがありますが、再発率が高いそうです。
逆に、僕が行ったシートン法は、治癒に時間がかかるものの、再発率は低いとのことでした。
治癒の間は本当にツラかったですが、4年経っても再発していないので、今はシートン法にして良かったと思っています。
痔瘻の再発を防ぐ方法は?
下痢に気をつける
痔瘻の1番の原因は下痢だそうです。
痔瘻というのは、お尻にあるポケットに細菌が入り込み、化膿することで発症します。
細菌は下痢に潜んでいるため、下痢を頻繁に繰り返す人は痔瘻になる可能性を大いに秘めているということになります。
まずは生活習慣を整え、とにかく下痢をしないように心がけることが大切です。
お尻を清潔に保つ
手術をすると、傷口ができます。
お尻を清潔に保たないと、菌が傷口で化膿する可能性が。
ですので、手術後はできる限りお尻を清潔に保つようにとお医者さんに言われました。
排便後はトイレットペーパーで強く拭いてはいけません。
手術跡もそうですし、新たに傷をつけてしまう可能性があるからです。
先生からは、ソッと押すように拭く「押し拭き」をするようにアドバイスがありました。
肛門周囲膿瘍も再発する
痔瘻の始まりは、肛門周囲膿瘍という「腫れ」です。
腫れができたら、切開して膿を出さないといけません。
運がよければ、切開して膿を出すだけで、治療が終わることもあるそうです。
でも、この肛門周囲膿瘍も再発する可能性が十分にあります。
なぜなら、細菌が入ってくる入り口はそのまま残っているからです。
細菌はお尻の中からある場所に侵入してきます。
腫れを切って膿を出しても、その入り口が残りっぱなしなので、再発は十分にあり得るというわけなんです。
ちなみに、僕は実際、3回ほど再発しました。
そして、複雑痔瘻へと発展していったのです・・・。
痔瘻が再発していない一例として
この記事では、痔瘻の再発について書かせていただきました。
痔瘻の手術から少し経っても、改善される様子が見られず不安になられる方も多いと思います。
今回ご紹介したのは僕の事例なので、100%この通りになるという訳ではありません。
ですが、リアルな情報として、少しでもお役に立てれたら嬉しいです。