痔瘻の術後のこと、気になりますよね。
このページにたどり着いたあなたは、こんなことを思っていませんか?
- 手術が決まった。手術後ってすぐに仕事に戻れるのかな・・・
- 手術が無事に終了。出血はいつまで続くんだろう・・・
- 手術して半年経ったけど、まだ完治しない。いつ治るんだろう・・・
これは全て、僕が実際に思っていたことです。
というわけで、ここでは痔瘻の術後について、僕が経験したことを詳しく書いていきます。
これを読めば、「この先どんな生活が待っているのか」、「今の状況は問題ないのか」といったことがわかるようになると思います。
もちろん、症状や治り方のスピードは人それぞれです。
ですので、一つの例として捉えていただければ幸いです。
目次
手術後の仕事への影響
1週間後には会社へ
僕は痔瘻の手術を終えた1週間後に会社へ出勤しました。
そう、実は手術後、わりとすぐに普通の生活に戻ることができるんです。
歩けますし、座ることもできます。
ただし、座るときは円座を敷かないといけません。
やはり手術した場所に負担をかけたらいけませんし、シートン法であれば、手術で通される紐が邪魔で普通に座ると違和感があるからです。
ちなみに僕は、下の2つの円座を使いました。
1つが、「ヨックション」。
空気を入れて膨らませるタイプです。
もう1つは、「お医者さんの円座クッション」。
ヨックションよりも値段は少し高いんですが、お医者さんの円座クッションの方がしっかりしてて座りやすいです。
個人的にはお医者さんの円座クッションの方がおすすめです。
会社の対応は優しかった
僕の会社は、というか上司はすごく理解のある方で、すごくサポートしてくださいました。
たまにネタにされて笑われてましたが。笑
痛みがひどいときは休ませてもらえましたし、家で仕事をさせてもらったときも何度もありました。
それに関しては本当に恵まれていたなと思います。
感謝しかありませんね。
手術後の痛みと痒み(かゆみ)
重たくて鈍い痛み
手術後は痛みがあるのか?
気になっている人は多いと思います。
結論から言うと、手術後は痛みがありました。
実は、手術直後の1週間の入院生活では、なぜかほとんど痛みを感じませんでした。
でも、退院したあとに痛み出したのです。
原因は、動く量かもしれません。
入院中は看護婦さんがお世話してくれます。
しかし、退院後は全てを自分でしないといけないため、入院中とは違って動くことが多くなります。(私は一人暮らしです)
これが関係しているのか、退院してから、ちょくちょく痛みを感じるように・・・。
痛みは2種類ありました。
- 重たくて鈍い痛み
- 何か尖ったもので刺されているような痛み
排便時は特に痛くなかったものの、突然ズキズキするんです。
痛み止めを飲めばおさまるのですが、飲まないとかなり痛いです。(個人差があるかもしれませんが、私は痛みが強かったです・・・)
朝から痛いときは長い距離を歩ける自信がないため、会社を休ませてもらっていました。
それぐらいの痛みです・・・
痛みよりツラかった痒み(かゆみ)
痛みよりやっかいだったのが、痒み(かゆみ)です。
正直、これが一番つらいかもしれません・・・
もちろん掻けないし、耐えるしかないです。
でも、痒みって本当に耐えるのが難しいですよね・・・
治ってきている証だと思うので嬉しいんですが、まあ何も集中できなくなります・・・
術後、退院してすぐ会社に行けるのは良いのですが、この痒み(かゆみ)にずっと悩まされました・・・
手術後に大量出血
痛み、痒みとは別に、手術後は出血もします。
ここで、僕の「出血エピソー」ドを少し。
退院初日、リハビリがてら近くのイオンまで歩いて行きました。
この時はそんなに痛みもなく、「外を歩ける!」という喜びを噛み締めていました。
ところが、家に帰って着替えようと思いズボンを脱いだところ・・・
血だらけ。
確かに先生から、
と言われていたものの、まさかこんな普通に歩いただけで出血するなんて・・・
もうそこからは、小幅でゆっくり歩く生活がスタート。
これがなかなかのストレスなのです・・・
歩いても歩いても前に進まない!
割とスタスタ素早く歩く私にとって、ゆっくり歩くというのがなかなか辛いです・・・
でも、「小幅+ゆっくり歩く生活」になってから、大量出血はなくなりました。(少量の出血はあります。)
ちなみに大量出血したときの対処法は、
と、先生から説明を受けました。
・・・これ、家以外でやるの難しくないですか?笑
しかも、私は複雑痔瘻だったため、手術後には傷口が5箇所もできていて、自分ではどこから出血しているのか見分けられない・・・
というわけで、出血しないように小幅でゆっくり歩く生活を続けていました。
ゆっくり歩きさえすれば、出血はほとんどしなくなりましたよ。
厄介な滲出液(しんしゅつえき)
男なのに生理用ナプキンを使う
痔瘻の手術をしたら出血が多いのかと思っていたのですが、実は出血はそんなに多くなく、滲出液の方がたくさん出てきます。
滲出液とは、「血管から漏れ出た血液成分が集積したもの」だそうです。
※参考サイト:コトバンク「滲出液とは」
簡単に説明すると、半透明で薄いピンク色のような液です。
これはどうしても出てくるものらしく、お医者さんからは1ヶ月程続くと言われました。
大量に出てくるのですから、何かで受けないといけないわけですよね。
「痔瘻の手術」のところでも書きましたが、手術直後は本当に大量だったので、オムツを着用していました。
でも、入院3日目ぐらいから量が落ち着いてきたため(それでもかなりの量)、女性が使用する生理用ナプキンを使う生活になりました。
私、男性です。
やはり生理用ナプキンを使うのは最初かなり抵抗がありました・・・
本当に「自分は何をやっているだ・・・」という気持ち。。。
会社でも、トイレに行くときには、女性のようにポーチを持っていく日々・・・
もちろん男性用のトイレにサニタリーボックスなんてありません。
つまりは、使用済みのナプキンを持って帰らないといけないということです。
1日4〜5回ほど交換していました。。。本当に最初は精神的に参りました。。。
でも、すぐに慣れました。
そうです。
こちらの気持ちとは関係なく、滲出液は出てくるんです。
恥ずかしいなんて言ってる場合ではないんです!
今では
- 生理用ナプキンの製品としての素晴らしさ
- 女性の大変さ
を知ることができ、むしろ良い経験ができたと前向きに捉えています。
男性の皆さん。
最初はつらいと思いますが、どうしようもないことですし、むしろ良い機会だと思って頑張りましょう!
生理用ナプキンはネットで買うべし
ちなみに、生理用ナプキンを店頭で買うのは恥ずかしかったので、僕はずっとAmazonで買っていました。
この時ほど、Amazonの有難みを感じたことはないかもしれません。
僕と同じように、ナプキンを買うのが恥ずかしい男性のみなさん、Amazonさんが味方になってくれますよ!
かなり消費するので、まとめてドカッと買うのをお勧めします。
さらにもうひとつ言うと、浸出液が多いと下着に漏れてくるので、「羽つき」というタイプのナプキンにした方が良いです。
ナプキンにちょっと詳しくなっちゃいました。笑
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滲出液はゴムが取れるまで出る

シートン法をすると、特殊なゴム(輪ゴムみたいなもの)が通されます。
それが取れたら、一応ゴールなんですが、浸出液は最後のゴムが取れるまで出続けました。
量は段々と減ってきて、最後の方はかなり少なかったですが、それでも少しは出てましたね。
手術後はシャワーを浴びてもOK
湯船に浸かるのはダメだと言われましたが、シャワーは浴びても大丈夫でした。
手術前、
「もしかしたら、シャワーも浴びれないのでは?」
と少し不安だったので、これには安心しました。
排便は問題ない

痔瘻の手術後、排便は特に問題なくできました。
痛みが全くなかったんです。
他の方の話を聞いていると、かなり痛みを感じる方も多いようですが・・・。
痛みはなくて嬉しかったんですが、ただ、シートン法で通された紐が肛門にあるので、排便するとそれに付いちゃうんです。
もちろんそのままにしておけないので、ゆっくりその紐もトイレットペーパーで拭いて綺麗にする作業をしてました。
かなりめんどくさかったです・・・
通院は月に1回

手術後、月に1回のペースで病院へ行きました。
目的は、シートン法で通された紐を締め直すことです。
時間の経過と共に、少しずつ紐が外に出てくるんで、たわんでくるんです。
なので、それを締め直すという作業が月に1度ありました。
診察自体は毎回ほんの15分ほどでしたよ。
完治まで1年かかった

上で書いた通り、シートン法で通された紐が取れるというのが一応のゴールで、完治の合図です。
僕は完治まで、なんと約1年もかかりました。
いやー、正直、地獄の期間でした。
長い。
長すぎる!
4年経過した今の状態は良好

痔瘻は根絶が難しく、再発する可能性があると聞いていました。
でも、4年経った今、特に再発していません!
食事や体調管理に気をつかうようになったので、それが作用しているのかもしれません。
中には再発されている方もいらっしゃるようですが、僕のようなパターンもあります。
治療中のみなさん、今はツラいと思いますが、頑張りましょうね!
きっと治ってまた楽しい毎日が戻ってきますよ!
気になる再発について・・・

痔瘻の手術後、僕はまだ再発せず元気に過ごせています。
でも途中、「これって再発してるんじゃない?」と不安になるようなことが多々あったのです。
いま治療中の方にも、同じような心配をされている方が多いのではないでしょうか?
そんな再発にまつわることについても、下の記事にまとめました。
気になる方がいらっしゃったら、ぜひ読んでみてくださいね。
